そして、容赦なく本番はやって来た
とにかく、時間がなく
ギリギリまで、アフロと照明の打合せをやっていた
開場してからも
テーブルの上に、小道具のみかんが乗っていなかったり
お客さまの椅子が足りなくなったり
アフロが緊張して、はーはー
言っていたり・・・
バタバタ
や、やっと幕が開いてからも、試練は続く
じいちゃん役のげんごろうさんは、
自分の出番を終えて、ソデ(舞台の両端の見えないところ)に
引っ込んだとたん、次は、いつ何処に出るのかが、分からなくなるらしく
必ず、一緒に引っ込んだ人に尋ねる
「おら、次は何かね?」
聞かれた方も、結構自分の事でいっぱいいっぱいなので、そう答えてやれない
私も聞かれて、考えて・・・
「あ、ほらアルミ缶の・・・」と答えると
「ああ、そうじゃった!」
と、持っていたポットを私の手に持たせて行ってしまった。
お~い!こ、これは、どうすれば・・・
お母さん役の令さんは
お父さん役の桃ちゃんに、老人ホームのパンフレットを見せるシーンがあるのだが
あ、このシーンは、時を巻き戻す前と後と、ほぼ同じ事を2回やるので
この時は、2回目で
1回目に出したパンフレットを、本番中にまた同じところに仕込んでおかなくてはならなかったのだが・・・
「こういうのは、どう?」
と、パンフレットを取りに行く(つい立の後ろに仕込んであるはず)
・・・・ない
らしい
「あら?どこにやっちゃたかしらね~」
・・・さすがのアドリブである
しかし、パンフレットを見せない事には、話しは進まない。
お父さんがパンフレットを見て「老人ホーム?」と、初めて言えるのだ。
どうするんだろう
さすがにマイムは不自然だし・・・
ソデから祈る事しか出来ない
すると、令さん
お父さんに、耳打ちした(コショコショ・・)
「老人ホーム?」
つ、つながった~~~
暗転のあと、明りがついたら、そこに桃ちゃんが新聞を広げて座っているというシーン
この暗転が・・・本当に真っ暗だった
まさに真の闇
暗闇の中でスタンバイした桃ちゃん
新聞の上下が分からない。
2分の1の確率で、イチかバチか広げてみる・・・
明るくなってみると
見事に当選!・・・・・で、サカサマだ
これも、私はソデから見ていた
広げた新聞の内側で、
すがるような目で、私を見ている
どうしようもねぇ~
もうひとつ、桃ちゃん
第2部の休憩が終わり、もう始まるっていうのに
桃ちゃんが居ない
桃ちゃん扮する高校生の「健太郎」が登場するところから、始まるのに
桃ちゃんが居ない
高校生役に自信がなくなったんだろうか?
まさか、逃げた
そこに、のんびり健太郎登場
「あ、居た!何やっちょった?」
「え?ビデオのテープ、替えてきた。だって、どうせ俺が居ないとはじまらないでしょ。」
・・・・・・これだよ
心配損
あれやこれやとあったけど、なんとか私の
初・作演出公演は終了しました。
たくさんの課題を残して・・・・・・
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