オルソケラトロジーはアメリカで研究を重ねて開発された治療です。1940年頃から研究をスタートしていきました。1960年代にレンズの曲線をわずかに平らにすることに成功しますが、近視矯正の効果をあげることができず失敗。
1970年に入って眼科研究機関がオルソ部門を設立されます。機関設立によって本格的に研究を進められていきます。1989年にオルソケラトロジー効果の高いレンズの作成に成功。治験を行い夜間就寝時に視力矯正効果が確認されアメリカの食品医薬品局から認可を受け、安全性が確認されました。
1996年に視力矯正に使われるレンズの元になる特殊カーブレンズを作成される。2000年にオルソケラトロジーは日本に上陸します。この時安全性を疑われていたため日本でも研究が進められていきます。視力回復方法として確立されたのが2006年です。
まだ厚生労働省の認可が下りていないので、保険による手当が出ません。オルソケラトロジーの技術がまだまだ伸びていっているので、将来的に認可が下りるであろうとみられています。
これまでに治療実績だけを見るとアメリカで120万人以上を治療し、カナダ、中国など世界中に技術を輸出していっています。そしてオルソケラトロジーの発展形「オサート」と言う視力回復の治療方法が開発されています。
従来のオルソケラトロジーでは回復できなかった強度近視・乱視に作用し回復 させていきます。オサートは一人一人の角膜に合わせてレンズを作るため、軽度の近視・乱視から強度の近視・乱視に対応して視力を回復していきます。
当然オーダーメイドなので、試験的にレンズを使う必要があるので時間も費用も掛かってきます。使用方法も従来のオルソケラトロジーと一緒で寝る前につけるだけと簡単です。
一番の問題は費用が掛かるという点ですが、眼科選びも慎重にならないといけません。治療を受けるなら、眼科の先生にオルソケラトロジーの治療実績がある・眼科専門の先生が診てくれる病院を探していってください。